統計検定準1級に合格するためには公式参考書である『日本統計学会公式認定 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック』と過去問演習が必須です。
統計検定2級は過去問が解ければほぼ受かるのに対して準1級は様子が異なるのですね!
まずは合格者の方々がおっしゃっている意見をまとめておきます。
統計検定準1級合格者の多くの方は「過去問よりもまずはワークブックをしっかり!」というアドバイスが目立ちますのでまずはワークブックを1周しましょう!
統計検定準1級では「過去問はワークブックの定着度の確認という位置付け」です。
過去記事でワークブックの例題と問題についてはすべて解説していますので、ご覧ください。
統計検定準1級ワークブック第1部→確率と確率分布
統計検定準1級ワークブック第2部→統計的推測
統計検定準1級ワークブック第3部→多変量解析法
統計検定準1級ワークブック第4部→種々の応用
本記事では統計検定準1級の過去問を解説していきます。
統計検定準1級の過去問の問題は過去問集『日本統計学会公式認定 統計検定 準1級 公式問題集』をご覧ください。統計検定2級までとは違い、準1級の過去問は1冊で入手することができます!
どのような問題を取り扱うのですか?
合格に必要な問題を効率よく学習することをモットーに考えて次のような選考基準を行います。
①ワークブックを1周しただけだと解けない難易度の問題
②統計検定が公式で扱っている問題
②については過去問よりも広い意味で考えています。
実は統計検定準1級が開始される2015年6月になる前に、公式から「準1級はこのような問題が出ますので解けるようにしてくださいね」という意図で紹介された例題集があるのです。この例題集を最古の過去問という扱いで古い年度から過去問を解説していきます。
現在の統計検定準1級はCBT方式で論述問題がなくなりました。そのため記事前半では選択問題と部分記述問題に絞って解説していきます。
記事後半では論述問題(難易度は統計検定準1級のcbt合格レベルより上です)を扱います。
僕は統計検定準1級に合格する前は論述問題対策はノータッチでした。
統計検定準1級:例題集(選択問題と部分記述問題)

準1級例題集はもう手に入らないのですか?
大丈夫です。入手できます。『日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2012~2014年]』の最後の章にしっかりと掲載されているのでご安心を!
問3(1)2変量正規分布

問8:ウェルチの検定の自由度

問9:中心極限定理とデルタ法

問10:ウィーナー過程

問12:相関係数

問13:ペリオドグラム

問14:実験計画法

問15:パス図

問16:ギブス・サンプリング

問17:判別分析(線形判別・2次判別・SVM・最近隣法・決定木)

統計検定準1級過去問:2015年(選択問題と部分記述問題)
問4(4)条件付き期待値

問6:不完全データ

問9(1)回帰分析

問10:DW比

問11:直交計画表

問12:オッズ比の信頼区間


問15:重回帰分析

問16:主成分分析


統計検定準1級過去問:2016年(選択問題と部分記述問題)
問5(1)検出力

問6:単回帰分析

問7:フィッシャーの3原則

問9:分散分析

問10:条件付き独立

問12:混合分布




問13:標本調査法

問14:判別分析



統計検定準1級過去問:2017年(選択問題と部分記述問題)
問6:多項分布

問7:分散分析

問8:コクラン・オーカット法

問12:ブートストラップ法

問13:2-means法


問14:回帰診断

対数関数のマクローリン展開まで持ち出さないとできないので、何かうまい方法はないのですか?
公式の模範解答は次のようになっています。原題は日本を指し示す点を選べなので、見かけ上の直線を持ち出す方法が使えます。
素晴らしいですね!これでこの問題は30秒くらいで解けるようになりましたね!笑

統計検定準1級過去問:2018年(選択問題と部分記述問題)
問1(2)ベイズの定理

問2:確率分布の難問

問3:判別分析

問4:分割表と母比率

問6:混合正規分布

問7:クラスター分析

問8:時系列解析

問9:クラメールの連関係数と主成分分析におけるバイプロット

問10:正規化

問11:因子分析

統計検定準1級過去問:2019年(選択問題と部分記述問題)
問3:検出力

問5:後ろ向き研究

問6:AICとBIC

問7:共役事前分布

問8:Lasso回帰

問9:ウィーナー過程

問11:確率推移行列

統計検定準1級過去問:2021年(選択問題と部分記述問題)
問2(3)漸近正規性

問3:3変量正規分布

問4:重回帰分析



問6:判別分析

問8:検出力

問9:因子分析

問10:スペクトル密度関数




問11:確率的勾配降下法

最後の問題は公式本『日本統計学会公式認定 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック』にはない内容で難しいですね!
統計検定準1級の最高難易度は2021年度の過去問です。
公式の過去問集『日本統計学会公式認定 統計検定 準1級 公式問題集』で問題を参照しながら理解を深めていきましょう!
以上になります!一緒に復習して統計検定準1級の合格を目指していきましょう!
統計検定準1級過去問(論述問題)
統計検定1級対策の準備段階として統計検定準1級のpbt時代の論述問題を解説します。
例題集:問1



例題集:問2




例題集:問3




2015年度:問1






2015年度:問2






2015年度:問3








2016年度:問1







2016年度:問2





2016年度:問3











2017年度:問1





2017年度:問2





2017年度:問3







2018年度:問1






2018年度:問2




2018年度:問3








2019年度:問1





2019年度:問2




2019年度:問3




2021年度:問1




2021年度:問2





2021年度:問3








統計検定準1級の論述問題の解説は以上になります。
明らかに統計検定準1級のcbt試験よりも難しいですね笑
統計検定準1級のcbt対策にpbt時代の論述の過去問対策は不要です!論述問題対策は統計検定1級対策の1部として使用するのがベストな選択肢です!
統計検定準1級は『日本統計学会公式認定 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック』が最も大事な教科書です。何回も反復して合格をしましょう!