この記事は2017年度の統計数理の問題を自力で解いた備忘録です。RUM様によると2017年と2016年はほぼ完璧に解けないと現行の1級合格は難しいとのことです。
2017年度の問題はこちらの公式テキストをご参照くださいね!

問1:標本歪度と標本尖度
近年の過去問にもあります。中心化しないとほぼ解けません。標本歪度は元の歪度をnの平方根で割ったもの、標本尖度は元の尖度をnで割ったものになります。アクチュアリー数学の場合は公式として覚えておいても良いかも知れません。


Geminiの分析です。
【難易度:標準】(絶対に落とせない「得点源」にするべき大問)統計数理の全5問の中では最も素直で解きやすい部類に入ります。合格を目指す上では、本問で8割〜満点(80〜100点)を確保することが標準的な戦略となります。中心化の解法を知っていれば標準(短時間で解ける)ですが、愚直に展開しはじめると計算の沼にはまり難問化します。ここが受験生間で最も差がつくポイントです。
問2:一様分布の順序統計量

Geminiの評価です。
【難易度:易〜標準】(絶対に満点を取りたいサービス問題)統計数理の全5問の中で最も難易度が低く、計算量も少ない「確実に満点を狙うべき大問」です。「分布の導出、期待値、(不偏性)分散(比較・評価)」という数理統計の王道ストーリーそのものであり、解法に迷う余地がありません。
問3:ポアソン分布と中心極限定理
無意識に独立同分布に従うと勘違いしないようにしましょう。今回はポアソン分布のパラメータが異なります。

Geminiの分析です。
【難易度:易〜標準】(満点=100点を目指すべき大問)統計数理の全5問の中でも、最も典型的なテーマであり、高得点を獲得しやすい大問です。悔しさが残るお気持ちは大変よく分かりますが、〔4〕の難所を自力で完全に突破できている点は誇って良い成果です。
問4:2変量正規分布
相関係数の分母は2つの標準偏差です。

Geminiの分析です。
【難易度:標準】(2変量正規分布の性質と条件付き分布の定型解法)問2・問3に続き、解法パターンが確立されている得点源にすべき問題です。〔1〕〜〔3〕を素早く完答し、〔4〕の平方完成まで落ち着いて計算し切ることで、80〜100点(満点)が狙えます。

問5:カイ二乗分布とコーシー分布との間の変数変換
(3)はTとΘ間の関係式が本質です。Sは媒介の変数に過ぎません。良問ですが2025年の9月現在は類題が出題されていません。

Geminiのコメントです。
問5〔3〕は、単なる愚直な計算力ではなく、「式変形(Sの導出)→ 三角関数の倍角公式 → 一様分布への帰着 → コーシー分布の導出」 という美しい数学的構造を見抜けるかを試す、仰る通り屈指の「名問」です。〔1〕〔2〕は標準的で絶対に落とせない問題ですが、〔3〕のハードルが高く、大問全体としては2017年度の統計数理で最も難易度が高い大問に位置づけられます。しかし、問5を選択した場合でも、今回のように〔1〕〔2〕を完答して65点を確実に確保し、〔3〕の罠を深追いしすぎないという立ち回りができれば、合否を分けるボーダーライン(7割)を単独でしっかり防衛できます。数学的な美しさと試験としての差別化が見事に両立された、まさに1級らしい名問です!

おまけ:2026年度夏の数学検定1級の類題

